IELTS Readingでは、40問の問題、60分間、そして難易度が上がっていく3つのパッセージが出題されます。多くの受験者が点数を落とすのは、読解力が足りないからではなく、1時間をどう使うか決めていないからです。このレッスンでは、試験前に自分で設計する時間配分と、それを守るためのチェックポイント習慣を身につけます。
誰も計画しない問題
多くの人が引っかかる計算があります。60分で40問、つまり1問あたり90秒、紙の上ではそうなります。しかし、これは読む時間を無視しています。各パッセージは700~950語で、Passage 3はPassage 1よりも内容が濃いです。また、Readingには転記時間がありません。Listeningと違い、解答用紙に答えを写すための追加10分はありません。1時間がすべてです。
正直な計算をすると、各パッセージごとにだいたい次のようになります:3~4分のオリエンテーションとスキミング、14~17分の解答、そして答えはその都度解答用紙に直接書きます。これらの数字がずれると、最後のパッセージ(最初と同じ13~14点分)が犠牲になります。
Rule 1: every question is worth exactly one mark. A question you never reach costs the same as a question you get wrong.
配分:17 / 20 / 23
1時間を3等分してはいけません。パッセージごとに難易度が違うからです。
| Passage | Time | Why |
|---|---|---|
| Passage 1 | 17 minutes | 最も簡単な語彙、最も直訳的な問題。素早く点数を稼ぐ。 |
| Passage 2 | 20 minutes | 中程度の密度。通常「slow」な問題タイプ(headingsやmatching)が1つ含まれる。 |
| Passage 3 | 23 minutes | 最長・最難関・最も抽象的。時間の余裕が必要。 |
これはあくまで出発点のテンプレートです。絶対的なルールではありません。the reading error logで自分のエラーログを確認し、Passage 1を毎回14分で終えているなら、その余った時間を意図的にPassage 3に回しましょう。無意識に見直しに使ってしまわないように。
Rule 2: the allocation is decided before the exam. During the exam you only execute it.
チェックポイントで管理する
検証できない計画は、ただの願望です。試験が始まった瞬間、問題冊子に2つのチェックポイント時刻を書き込みましょう(コンピューター受験の場合は頭の中で覚えておく)。
- Minute 17 — Passage 2を始めているべき時刻です。まだPassage 1にいる場合は、今解いている問題だけ終わらせ、未回答は適当に埋めて次に進みます。
- Minute 37 — Passage 3を始めているべき時刻。同じルールです。
最初のうちは、このチェックポイントが厳しく感じるでしょう。それが狙いです。IELTS Readingで最も高くつく悪習は、「あと1分だけ」と粘ること。手が届く最後の問題を犠牲にして、途中の解けない問題に時間を使ってしまいます。
90秒のサーキットブレーカー
各パッセージ内では、次のミクロルールを適用します。
Rule 3: if a question has taken 90 seconds and you still have no located sentence, mark it, guess if it's a closed format (True/False/Not Given, multiple choice), and move on.
トリガーに注目してください:no located sentence。もし該当箇所を見つけていて、2つの解釈で迷っているなら、もう少し時間をかけても構いません。すでに近いからです。しかし、まだ該当箇所を探している段階なら、迷子ですし、迷子の時間はどんどん膨らみます。該当箇所を見つけるスキルはthe next lessonで扱います。時間配分は、該当箇所を見つけられなかった場合の損失を90秒に抑えるために存在します。
closed formatでの推測は敗北ではなく、期待値に基づく戦略です。空欄のTrue/False/Not Givenは0%の正答率ですが、推測すれば33%です。
解答用紙のルール
紙の場合、答えはその都度解答用紙に直接書きましょう。「最後にまとめて転記」は絶対にやめてください。転記を計画していると、途中で時間切れになったり、急いで1行ずれて書いてしまうリスクがあります。コンピューター受験ではこの問題はありませんが、別の問題が発生します。それは「flag-for-review」ボタンです。本当に90秒ルールで飛ばした問題だけにフラグを立てましょう。テストの半分にフラグを立てるのは「後で決める」のデジタル版ですが、「後で」は今より時間がありません。
ありがちな失敗とその対策
| Symptom | Real cause | Fix |
|---|---|---|
| Passage 3 done in 12 minutes of panic | Passage 1 took 24 minutes | 1週間、minute-17チェックポイントを厳守して練習する |
| Finished with 8 minutes spare, score unchanged | Rushing, not skill | Passage 1をゆっくり解く。余った時間はlocated sentencesの再読に使い、全体の読み直しはしない |
| Blanks on the answer sheet | Treating guessing as failure | サーキットブレーカーを採用する。推測は戦略であり、降参ではない |
| Right answers in wrong boxes | End-of-test transfer | 問題ごとに解答用紙に直接書く |
実践ドリル
実際に時間配分を体験しましょう。60分とタイマーを用意してください。
- Reading 2026-06 Test 1を開きます。始める前に、チェックポイント時刻として17 / 37を書き留めてください。
- 17/20/23の配分で全問解きます。90秒サーキットブレーカーを徹底適用し、飛ばした数を数えます。
- タイマーが60分になったら、途中でも即終了。採点します。
- 次の3つの数字を記録します:スコア、最後まで到達できなかった問題数、サーキットブレーカーで飛ばした問題数。
今週中にReading 2026-05 Test 1でも同じことをして、3つの数字を比較しましょう。この段階ではスコアは最重要ではありません。questions never reachedが2回以内でゼロになるのが目標です。これができれば、以降のすべてのレッスン(location、question types、paraphrase)が直接点数に結びつきます。なぜなら、すべての問題に到達できるようになったからです。